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『〈インターネット〉の次に来るもの』「SHARING」インデックス ⑪ 未来像

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』の第6章「SHARING」のインデックスのうち「未来像」をまとめます。

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VRデスクトップアプリ「Envelop」のイメージ画像。VR空間内でデスクトップ環境を構築できる。こうしたバーチャル・デスクトップアプリが物理的に離れたユーザー同士の共同作業を遂行するツールになる可能性がある。

なお、引用文の末尾の番号はKIndle版の位置番号を意味し、強調部分はブログ作者によるものです。

未来像


仕事のシェア


・近い将来の私の1日はこんな感じになるだろう。私は世界中に散らばるエンジニアと協同組合を作って働くエンジニアだ。われわれのグループは共同所有で、経営は投資家でも株主でもなく、1200人のエンジニアで行なっている(3312)

・車が売れれば売れるほど、少額決済はどんどん増えていく。自分の仕事が口コミで広まるのは大歓迎だし、より多くシェアされるほどいい(3312)

・写真についても同じことが言える。写真をネットに投稿すると、私の認証情報が暗号化されて写真に埋め込まれるのでウェブ上でのトラッキングが可能となり、誰かがその写真を使って投稿すると、マイクロペイメントでほんの微々たるものだが私に支払いが発生する(3312〜3324)

・私は1万もの異なる協同組合から自分が貢献できるものを選ぶことができる(私の世代では会社で働きたいという人は多くない)(3324)

・何年にもわたっていくつものプロジェクトに活発に関わり、複数の自動支払いを受けているような人は、このシェアリングエコノミーの世界で誰もが求める人材なのだ(3337)

VRでのシェアライフ


Facebookが開発中のVRソーシャルアプリ「Social VR」のデモ動画。VRソーシャルアプリは、VR空間をシェアするアプリと考えることができる。

・共同作業をしていない間は、私はぶっ飛んだバーチャル世界で遊んでいる。この世界は全部ユーザーが作ったもので、コントロールしているのもユーザーだ(3337)

・私の家の屋根には太陽電池で動くミニ中継器があって、近くの家の屋上の中継器とコミュニケーションしているので、われわれグレーターワールドの建設者たちは、企業のネットワークから放り出されることを心配する必要がない(3349)

・このゲーム世界の政策や予算は電子投票で一つひとつ決められ、多くの説明や解説、AIなども動員して円滑に進められる(3349)

・いまでは2億5000万人以上の人々が、自国の予算についても同じように投票で決められないかと論議している(3349)

・人々はグレーターワールド内でチームや協同組合を作っては、実世界に応用しようとしている。バーチャル世界の方が、コラボレーション用ツールの進歩が速いことに気づいたのだ(3349)

失敗のシェア


・われわれの失敗を共有することで、もっと早く学べてより良い仕事ができることに気づくようになった(3360)

・ある実験が上手くいかなかったら、科学者はその結果をシェアするよう求められる。私がそれを学んだのは、コラボレーションにおいて、早いうちからシェアしていれば、それだけ学習も成果も速くなることに気づいたからだ(3373)

次回の記事から「SCREENING」のインデックスをまとめます。

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『〈インターネット〉の次に来るもの』「SHARING」インデックス ⑩ アイデア「クラウドファンディング」

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』の第6章「SHARING」のインデックスのうち「アイデア」、とくに「クラウドファンディング」をまとめます。

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現在までにKickstarterでクラウドファンディングに成功したプロジェクトのカテゴリー別割合。グラフはブログ作者作成
データ参照元URL:
https://www.kickstarter.com/help/stats

なお、引用文の末尾の番号はKIndle版の位置番号を意味し、強調部分はブログ作者によるものです。

アイデア


絆としてのクラウドファンディング


・デジタル時代とは、ちゃんと評価されなかったり忘れ去られたりしていた非ベストセラーの時代だ。シェアテクノロジーのおかげで、最も形になりにくかった興味も見えるようになり、クリック一つでたどり着けるようになった(3170)

個別のニッチの話題を見つけることは、ベストセラーを見つけるのと同じぐらい簡単になったのだ(3170)

・シェアテクノロジーのおかげで、アーティストや作家に喜んで前払いしたいと思う一人ひとりのファンの力を何百人という同好のファンと一緒に(あまり手間もかからず)まとめ上げ、高額の資金を確保できるのだ(3183)

クラウドファンディングによる株式会社


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クラウドファンディング世界市場規模の2015年までの成長図(上のグラフ)とクラウドファンディングの資金使途別の金額(下の棒グラフ)
参照元URL:
http://crowdexpert.com/crowdfunding-industry-statistics/

・しかし、クラウドファンディングが将来果たすであろうはるかに有望な役割は、ファンを基盤にした株式だ。支援者は作品ではなく、会社に投資する。つまり、ファンがその会社の株券を購入できるようにするとアイデアだ(3214)

・一般の誰でもが公開会社のオーナーとして(ある程度の規制のもと)株式を持てるオープンなP2Pの仕組みができれば、ビジネスに革命を起こすだろう(3226)

・株式のクラウドシェアリングについても、保険や第三者預託口座、あるいはテクノロジーによる新しい種類の信用の創造といったイノベーションによって、その危険性を最小限に抑えることは可能だろう(3238)

クラウドファンディングの展開


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2015年における世界の地域別クラウドファンディング市場規模と成長率を表わしたグラフ。市場規模は北米が最も大きいが、成長率はアジアが最も高い。
参照元URL:
http://crowdexpert.com/crowdfunding-industry-statistics/

・イノベーション自体もクラウドソーシングできる(3271)

・ビジネス分野では、最良のソリューションを求めたコンテストが盛んだ。エントリーした集団の中からベストの解決法を提示した人に企業は賞金を出す(3278)

2050年に最も大きく、最速で成長し、一番稼いでいる会社は、いまはまだ目に見えず評価もされていない新しいシェアの形を見つけた会社だろう(3300)

・われわれの歴史のいまこの時点で、それまでシェアされなかったものをシェアしたり、新しいシェアのやり方を考えることは、間違いなくその価値を増すことになるのだ(3312)

次回の記事は、「SHARING」を「未来像」まとめます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「SHARING」インデックス ⑨ アイデア「トップダウンとボトムアップ」(後編) 


今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』の第6章「SHARING」のインデックスのうち、「アイデア」とくに「トップダウンとボトムアップの相克」(後編)をまとめます。

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wikipediaの編集者相互の共同編集を可視化した「Co-editing patterns on Wikipedia」。ノードの大きさが編集した作業量、ノード間のつながりが共同作業関係を意味している。
参照元UTL:
http://wikiproject.oii.ox.ac.uk/networks/index.php

なお、引用文の末尾の番号はKIndle版の位置番号を意味し、強調部分はブログ作者によるものです。

アイデア


フラット型とヒエラルキー型


・(プラットフォームのような)こうしたインフラとしての広場は、できるだけ階層性を排し、参入障壁を最小化し、権利と責任を平等に分配することでその効果を発揮する(3091)

・プラットフォームよりもプロダクトの生産を目的とする組織では、時間軸ごとに構成された強力な指導者や階層が必要になる(3091)

・ネットのおかげで、プロダクトに注力した組織も階層性を完全に廃することなく維持したまま、共同作業が機能するようになった(3104)

・ウィキペディアは正確には平等主義の拠り所というより、ブリタニカ百科事典よりははるかに集産的だと言うべきだろう(3104)
Wikipedia: WikiProject Countering Systemic Bias

主流となったハイブリッド型


20161226_4.png
モバイル間でのP2Pペイメント世界市場のの成長予測。P2P通信はシェアリング・エコノミーのインフラとして機能する
参照元URL:
http://www.businessinsider.com/growth-in-peer-to-peer-payment-apps-report-2015-4

編集の手腕や経験は、食物におけるビタミンのようなものだ。大量には要らないし、巨体であっても少しで十分だ。あまりに摂るとそれは毒になるか、そのまま排泄されてしまう(3109)

・今日の最前線を活性化しているのは、制御不能性を大量に摂取しつつトップダウン制御を少量加える無限の組み合わせにある(3109)

小規模のトップダウン方式のスマートさが、大規模なボトムアップのいい加減さを相殺するのだ(3121)

・ボトムアップのハイブマインドは、いつでもわれわれを想像以上に遠くまで連れて行ってくれる(3133)

・十分な時間さえ与えられれば、分散化したつながりが生み出す愚かなものも、考えているよりよっぽどスマートになるのだ(3133)

・完全に分散化した力で最後まで行けるとは限らないが、大抵の場合、それは始めるのに一番良い方法だ。速くて安上がりだし、コントロールも必要ない(3133)

・2015年には9000ものスタートアップが、分散化したP2Pネットワークが持つシェアの力を事業に取り入れた(3145)
Mesh

次回の記事は、「SHARING」のアイデア、とくに「クラウドファンディング」をまとめます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「SHARING」インデックス ⑧ アイデア「トップダウンとボトムアップ」(前編)


今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』の第6章「SHARING」のインデックスのうち、「アイデア」とくに「トップダウンとボトムアップの相克」(前編)をまとめます。

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イノベーション研究で有名なラリー・キーリー。彼の著書の邦訳に『ビジネスモデル・イノベーション』がある

なお、引用文の末尾の番号はKIndle版の位置番号を意味し、強調部分はブログ作者によるものです。

アイデア


管理階層排除の実験


・ソーシャル・テクノロジーと共有アプリが全盛となったいまこそ、繰り返す意義があるだろう──ボトムアップだけでは本当に望むものを手にするには不十分だ(3000)

・もともとボトムアップで育った組織で数年以上続くものはどれも、ボトムアップとある種のトップダウンのハイブリッド型へと移行している(3000)

・その頃(WIRED創刊当時)によく言われたのは、従来の古いモデルをひっくり返して、読者/顧客にやらせてみたら何が起こるか、ということだった。彼らはトフラーの言うプロシューマー、つまり消費者かつ生産者になる(3011)

・イノベーションの専門家ラリー・キーリーが言うように「誰もがみんなと同じほどには頭が良くない」のか、もしくはクレイ・シャーキーが言うように、「ほらここにみんながいる!」のか(3011)
Larry Keeley, "Ten Commandments for Success on the Net"

・フェイスブックやツイッターや他のソーシャルメディアを活気づけているコンテンツはどれも、編集者なしにユーザーが作り上げたものだ(3031)

潜在している仲介者


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wikipediaの編集履歴を可視化した「history flow」。各編集者が編集活動が時系列に沿って色分けして表示されている。

・ユーザー生成コンテンツを扱う会社もその品質を確保しアテンションを維持するために、大海原のような素材に対して編集や選定やキュレーションを少しずつ始めなくてはならなくなるはずだ。純粋に無政府状態な底辺の部分だけでは足りなくなるのだ(3044)

・ユーザー生成型と編集者強化型のハイブリッドはかなり一般的になっている。フェイスブックはすでに知的アルゴリズムを使ってフィルターをかけ、ボトムアップ方式で上がってきたニュースをあなたのフィードに表示している(3065)

・ユーザー生成型コンテンツの模範例として引かれるウィキペディアをよく観察してみても、それは率直に言って純粋なボトムアップというには程遠い(3065)

・(wikipediaの)ベテランの編集者は長く残る編集のやり方を学んでいくからであり、こうしたプロセス自体が、何年もの間に膨大な時間をかけて貢献する少数の編集者を選好するということだ(3065)
Aaron Swartz," Who Writes Wikipedia?"

・ウィキペディアには100万人単位の人々が書き込む一方で、少数の編集者(約1500人)がほとんどの編集に責任を持っている(3075〜3088)

・モジラ[Mozilla]というオープンソースの開発集団を設立から率いてきたミッチ・ケーパーは「実際に機能する無政府状態はどれも、その中に古くからの仲間のネットワークがある」と言う(3088)

次回の記事は、「SHARING」のうち「アイデア」、とくに「トップダウンとボトムアップの相克」(後編)をまとめます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「SHARING」インデックス ⑦ アイデア「デジタル社会主義」(後編)

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』の第6章「SHARING」のインデックスのうち「アイデア」、とくに「デジタル社会主義」(後編)をまとめます。

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『これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』』p83より引用

なお、引用文の末尾の番号はKIndle版の位置番号を意味し、強調部分はブログ作者によるものです。

アイデア


デジタル社会主義のシェアの4段階(続き)


コラボレーション

・組織的な協働は、その場限りの共同作業よりもっと大きな成果を生み出す(2832)

・プロダクトやサービスを使った仲間の製作者たちは、お金の代わりに信用や地位や評判を得て、楽しみや満足や経験という形で報われるのだ(2861)

・オンラインのコラボレーションを可能にする新しいツールが共同体方式の生産を支えることで、資本主義的な投資家を締め出し、所有権を作り手たち──得てして同時に消費者でもある──のもとに確保する(2861)

集産主義

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「人類の歴史を見るなら、人々が共同できる度合いを上げていくことが文明のレベルを向上させてきている。これこそがシェアの重要な意味だ」(『これからインターネットに起こる『不可避な12の出来事』』p81より引用)

・シェアを可能にするテクノロジーは、以前にはなかったような大規模なコラボレーションや集産主義を可能にしたということだ(2881)

・どこにも明文化されていないが誰もが直感的に理解しているシェアリング・テクノロジーのゴールとは、個人の自律性と集団が生み出す力を同時に最大化することだ(2873)

・(ソーシャルコミュニティーで無賃で貢献する)その対価は、14億人という確かな個人のつながりから生じるコミュニケーションや関係性の価値によって支払われている。その共同体に帰属することが報酬なのだ(2914)

・彼らが無償で働いている動機は(オープンソースの開発者2784人への調査によれば)「学んで新しい技能を身につける」ためだ。(2914〜2928)
Rishab Aiyer Ghosh, Ruediger Glott, Bernhard Krieger, et al.," Free/ Libre and Open Source Software: Survey and Study"

・ある学者は(これと異口同音に)、「無料で働く主な理由は、自分という鈍ったソフトウェアを改善するため」だと言っている(2928〜2930)
Gabriella Coleman, "The Political Agnosticism of Free and Open Source Software and the Inadvertent Politics of Contrast"

・未来の世界はウィキペディアと例えばスウェーデンのような穏健な社会主義のいいとこ取りをしたハイブリッドになる。この流れに対しては懐疑派による深刻な揺り戻しがあるかもしれないが、シェアが増えていくことは不可避だ(2930)

・かつて専門家がわれわれ現代人にはシェア不可能だと考えたもの──お金や健康、性生活、心の奥底の不安など──の長いリストについても、適切なテクノロジーによって正当な恩恵が得られ、正しい条件が整えば、われわれはすべて共有することになるだろう(2930)

・今やわれわれは、コラボレーションを可能にするソーシャル・テクノロジーによって同じ芸当を試みている──増え続ける要望リストや、ときに自由市場では解決できない問題に対してデジタル社会主義を応用し、上手くいくか試しているのだ(2964)

次回の記事は、「SHARING」の「アイデア」、とくに「トップダウンとボトムアップの相克」(前編)をまとめます。


プロフィール

吉本幸記

Author:吉本幸記
元エンジニアのフリーライター。テクノロジー系の記事を執筆している。アートにも関心がある。美術検定3級取得

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