スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

bitecho執筆日記 2015/12/31 DMM.makeとかクリエイティビティの4分類とか

 久しぶりの更新です。今日はbitecho執筆報告と、bitecho記事を作成しながら考えたことを書いていきます。 

20151231_image_1.png 
《伊藤穣一 - キーノートセッション「科学とデザインがもたらす複雑性への考察」》より

 先日お伝えしたように、DMM.make AKIBAにてデザイナーの小池さんにインタビューしました。その取材をもとにした記事をbitecho編集部に提出しました。掲載されるのは年明け1月中だと思われます。執筆した記事は以下のような二つです。どちらも仮題です。掲載されたら後日ブログで報告します。

 ●  Techを操るハイブリッドデザイナー 小池優子インタビュー
 ● 革新的ハードウェアを生み出す拠点DMM.makeレポート


DMM.makeで行われているモノ作りは、既存の日本的モノ作りとはかなり異質なものでした。一芸に秀でた職人の工房でもなく、トップダウン的に多数の専門家を管理•動員する日本的大企業の製造スタイルとも違いました。ブログ作者は、少数の異業種どうしの専門家が寄り集まって試行錯誤しながらデモを作っているMITメディアラボに似ているという印象を受けました。

DMM.makeでは一人もしくは数人で製品のコンセプトからデザイン、さらには技術的な作り込みまで一貫して行っています。ひとりの人間が異なるモノ作りの能力を状況に合わせて発揮しているのです。そんな光景を見て、MITメディアラボの所長である伊藤穣一氏が2014年に来日したときに述べたクリエイティビティの4分類を思い出しました。伊藤氏によれば、真にクリエイティブな活動をするためには、ひとりの人間のなかにサイエンティスト、アーティスト、デザイナー、エンジニアの4人が同居していることが望ましいのです。今日の記事のキービジュアルは、伊藤氏の講演で使われた4つのクリエイティビティのイラスト風模式図です。以下に講演の動画も引用しておきます。件の話は、動画開始時から30分くらいのところです。


 伊藤氏によれば、模式図でヨコに並んでいるサイエンティストとアーティストは、どちらも直接は役に立たないことをしている点が似ています。また同様にデザイナーとエンジニアは、どちらも何かを解決するために活動している点が似ています。それでは模式図でタテに並んでいるアーティストとデザイナー、あるいはサイエンティストとエンジニアはそれぞれどこが似ているのでしょうか。

ブログ作者が思い付いたのは、模式図のタテのつながりはアーティスト兼テクノロジストの落合陽一氏が『魔法の世紀』で述べている「表層」と「深層」に該当するという見方です。落合が述べる「表層」と「深層」とは、モノ作りに際するアプローチの違いです。製品のデザインやブランドイメージといった外身を落合は「表層」と呼び、伝統的にデザイナーとアーティストが担当してきました。反対に製品の機能と製造時の技術といった中身は「深層」と呼ばれ、エンジニアとサイエンティストの領分と考えられてきました。以上を踏まえて、伊藤氏と落合氏の論点をブログ作者なりに整理してみると、以下のような表になりました。

20151231_image_2.png 

 この表は言わばクリエイティビティの座標系と呼べそうです。表を詳しく説明すると長くなるのでしませんが、表を見てアレコレ考えてみて頂けると幸いです。とは言え、この表はあくまで暫定的なものですが、多少なりとも見通しがよくなった感じがします。ブログ作者がクリエイティビティにこだわるのは、21世紀前半中に起こるであろう学習能力を実装したロボットの普及による産業革命を意識しているからです。人間がロボットに対して優位であり続ける能力は、無からの創造を為すクリエイティビティをほかにおいてありません。

 ロボット技術の進歩を勘案すると、一芸に秀でた職人タイプは生き残れるかどうか疑問です。人間にしか出来ないこととは、複数のクリエイティビティを混ぜ合わせたり、複数の領域を横断することなような気がします。もっとも、このことはまだまだ結論が出せそうにありません。


スポンサーサイト

bitecho記事掲載予告 & 執筆予告 on 2015/12/09

 今日の記事は先日ポストしたbitecho記事についての執筆報告と、次のbitecho記事の執筆内容を予告します。

20151209_image2.jpg 
《ADR1FT-Launch(Q1 2016) Trailer》

 先日bitecho編集部に記事を投稿しました。内容は「アート系スマホアプリセレクション」というアートに関係しそうなスマホアプリをキュレーションしたものです。

アプリのキュレーションの観点には、美術館のナビアプリのような「アートを鑑賞するためのアプリ」と3Dモデリングアプリのような「アート作品を作るためのアプリ」の2種類を設けました。なお、「アート作品を作るためのアプリ」では意図的にお絵描きアプリの類いは選外としました。除外した理由は、お絵描きアプリ自体にはそれほどアート性はないように思われるからです。

ゲームアプリも意図的に除外しました。ブログ作者の考えとしては、ゲームこそが最も商業的に成功しているアートとテクノロジーの融合領域だと思っています。そうしたゲームアプリから芸術性の高いものを選ぶには、bitechoのひとつの記事では手に余ると思えたのです。ゲームに関しては、来年の3月から日本科学未来館で開催される「GAME ON 〜 ゲームってなんでおもしろい?〜」をbitecho記事で採り上げる時に、編集部を説得して特集記事を執筆するつもりでいます。

 ゲームの視覚的表現は、まさに日進月歩という常套句が当てはまります。そんなゲームにおけるアートとテクノロジーの粋を集めた象徴的なものとして、ゲームエンジンがあります。ゲームエンジンとは、高画質のゲームを効率的に製作するための開発環境です。初歩的な誤解として、ゲームエンジンをCG制作アプリや3Dモデリングアプリと混同してしまうことがあります。ゲームエンジンは、CGや3Dオブジェクトにインタラクティブ性を付加することで、ゲームを制作することを目的としたアプリです。

現在のゲームエンジンのトレンドは、Oculus RiftのようなVRヘッドセットに対応したゲームの開発に対応することです。VRヘッドセットを使ったゲームアプリの動画で、ブログ作者の目を惹いたものをふたつ紹介します。

 ひとつめは、ゲームエンジンのなかでは歴史が長く商業的にも成功しているUnreal Engineで開発しているゲーム《ADR1FT》のトレーラー動画です。


《ADR1FT》は、大破した宇宙船を舞台としたサバイバルアドベンチャーゲームです。2016年第1四半期に発売が予定されています。インディーズゲームのプラットフォームとして定番のsteamでリリースされ、Oculus Riftでもプレイ可能です。トレーラー動画からでも圧倒的な没入感を感じるだけに、Oculus Riftでのプレイはまさに鳥肌ものでしょう。

 ふたつめは、主にモバイルゲーム開発の市場でシェアを延ばしているゲームエンジンであるUnityを使った3D VR お絵描きアプリ《Tilt Brush》のトレーラー動画です。


《Tilt Brush》はバーチャルな3次元空間に3次元的にお絵描きをするという変わり種のアプリです。すでにgoogle playに無料アプリとしてリリースされています。このアプリの最大の売りは、ダンボール製のVRヘッドセットであるGoogle CardBoardを使ってドローイングとドローイング作品の鑑賞を行うことです。ブログ作者はiPhoneユーザなので実際にプレイしていないのですが、AndroidユーザでかつCardBoardを自作するか購入した人はぜひお試しを(ちなみにGoogle CardBoardはいちばん安いもので、17.5ドルです)。

Tilt Brush Gallery
Tilt Brush Gallery
無料

 以上長々とbitecho掲載予定記事について書きましたが、毎度のことながらボツになる可能性は多いにあります。ブログ作者のポリシーとして、アートとテクノロジーがクロスオーバーする現場を記事にしたいという思いがあります。しかしながら、記事の内容がテクノロジーに少しでも寄ってしまうとbitechoの記事としては不採用になるリスクが格段に上がります。bitecho記事執筆は、いつも冒険です( ノД`)。

 次回の記事は、たぶんすぐに掲載されます。12月11日にレーザーカッターといった最新テクノロジーを活用して衣装をデザインして注目を集めているデザイナー小池優子さんにインタビューします。

20151209_image1.jpg 

 まさにアートとテクノロジーがクロスオーバーする現場を生きているクリエイターについて、迫力ある記事を執筆する予定です。お楽しみに。



プロフィール

吉本幸記

Author:吉本幸記
元エンジニアのフリーライター。テクノロジー系の記事を執筆している。アートにも関心がある。美術検定3級取得

最新記事

カレンダー

11 | 2015/12 | 01
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。