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『〈インターネット〉の次に来るもの』「ACCESSING」インデックス ⑦ アイデア その4 プラットフォーム

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』第5章「ACCESSING」のインデックスのうち、「プラットフォームの相乗効果」というアイデアをまとめます。

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世界時価総額ランキングで上位の多くの企業はプラットフォーマーである。
画像引用元:プラットフォームエコシステム理論の新潮流

インデックスの末尾の番号はKindle版の位置番号を意味し、強調箇所はブログ作者によるものです。

プラットフォームの相乗効果


第三の体型手法としてのプラットフォーム


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プラットフォームが成長する原動力であるプラットフォーム効果を図解したイラスト

・これまで長い間、人間の仕事を体系化する方法として、組織と市場という二つのものがあった...最近になって、仕事を体系化する第三の方法が現れた──プラットフォームだ(2473)

・プラットフォームとは一つの組織によって作られた基盤であり、その基盤上で他の組織にプロダクトやサービスを作らせる。それは市場でも組織でもない、何か新しいものだ(2473)

・プラットフォームはデパートのようなもので、自分で生産していないものを売る場所だ。その最初の成功例の一つが、マイクロソフトが作ったOSだ(2473)

・高いレベルで相互依存するプロダクトやサービスは、そのプラットフォーム上でエコシステムを形成した。「エコシステム」とはなかなか良い言葉で、森の中の生物のように、ある種(プロダクト)が栄えるかどうかは他の種の成功にかかっているのだ(2485)

プラットフォームの進化


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2000〜2013年までにリリースされたOS別アプリの勢力図。iOSとAndroidが圧倒的である

・第二世代のプラットフォームはより市場らしい要素を備え、ちょっと市場と組織が融合したようなものだった。その最初の例の一つがアイフォン用のアイチューンズだ(2485)

・アップルはアイフォンとインタラクションするための独創的な方法を模索し、カメラやGPSや加速度計といった新しいセンサー類を次々と追加したことで、何千ものイノベーションの新しい種が、アイフォンのエコシステムを豊かにしていった(2497)

・第三世代のプラットフォームはさらに市場の機能を拡張したものだ。昔ながらの農家の直売所で売り手と買い手がいるような双方向の市場と違い、プラットフォームのエコシステムは多方向の市場となっていった(2497)

・その好例としてフェイスブックを挙げることができる。この会社は、市場で個々の売り手(大学生など)が自分のプロフィールを売り出し、それを市場を通して友達とマッチングしていくための規則や手順を定めた。(2497)

・相互に依存する多種のエコシステムはますます大きくなり、フェイスブックが組織としてその規則をうまく運用して成長を管理できる限り、さらに大きくなり続けるだろう(2497)

・現在一番儲かっていて一番破壊力があるのは、アップル、マイクロソフト、グーグル、フェイスブックといった、ほとんどが多方向のプラットフォームを持つ会社だ(2497-2509)

・エコシステムは競争と協調が混じり合った、共進化という生物の依存関係を指す原理によって支配されている。まるで実際の生態系のように、それを支える売り手たちはある部分では協力するが別の局面では競合する関係だ(2509)

シェア/アクセスに向かうプラットフォーム


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2015年のソーシャルメディアの勢力図。ソーシャルメディアは「人生のシェア」を強化する。

・プラットフォームはそのほとんどすべてのレベルにおいて、シェアすることがデフォルトとなる──たとえ競合が基本にあったとしてもだ(2509)

より多くのものが共有されるにつれ、財産としての意味はなくなっていく。プラットフォームの中で、プライバシーが失われ(個人の生活がいつもシェアされる)、海賊行為(知的財産権の無視)がさらに増えることが同時に起こるのは偶然ではない(2521)

・所有権によって保持できるのは、自分の財産としてその利用を変更したりコントロールできる権利だ。変更する権利は、現在の人気のデジタル・プラットフォームの多くで唯一欠けているものだ(2521)

・改良したり、パーソナライズしたり、シェアされたものを所有できるようにしたりする権利は、次のプラットフォームで考えなければいけない重要な点になるだろう(2521)

・脱物質化や脱中心化や大規模なコミュニケーションはすべて、さらなるプラットフォームを生み出していくことになる。プラットフォームはサービスの工場であり、サービスは所有よりアクセスを好むのだ(2533)

次回の記事は、「クラウド」のインデックスをまとめます。

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『〈インターネット〉の次に来るもの』「ACCESSING」インデックス ⑥ アイデア その3 分散化

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』第5章「ACCESSING」のインデックスのうち、「分散化」というアイデアをまとめます。

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ブロックチェーンは、参加者が行った前取引履歴をブロックと呼ばれるモノにまとめ、そのブロックをチェーンのようにつなぎ続けることで信用を創出する。画像は以下から引用
NTTデータ先端技術株式会社「ブロックチェーンEthereum入門 1」

インデックスの末尾の番号はKindle版の位置番号を意味し、強調箇所はブログ作者によるものです。

分散化


分散型信用創出システムとしてのブロックチェーン


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ブロックチェーンには中央管理するサーバーは存在せず、参加者相互のPtoPな分散型ネットワークが実現している。画像は以下から引用
経済産業省「ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査」

・中央集権的な組織からよりフラットなネットワーク型の世界に移行した結果、すべてのものが──手に触れられるものもそうでないものも──素早く流れて全体の統一を維持しなければならなくなった。流れるものは所有することが難しく、持っていても指から流れ落ちてしまう。分散化した組織を統治する流動的な関係性に対しては、アクセスするというスタンスこそが相応しい(2407)

現代文明のほとんどのものがフラット化していく中で、唯一の例外はお金だお金を発行することは中央政府に残された最後の仕事の一つで、多くの政党もそれは正当なこととして認めている(2407)

もしお金が分散化できるなら、何でも分散化できるようになる(2419)

・ビットコインは完全に分散化され、中央銀行が正確さを保証したり法的措置や規制をかけたりする必要がない通貨だ。2009年に始まって以来すでに30億ドルが流通し、10万の商店が支払いを認めている(2432)

・ビットコインの最も重要なイノベーションは「ブロックチェーン」であり、それはこのサービスを動かす数学的なテクノロジーだ。ブロックチェーンはお金だけでなく、他の多くのシステムを脱中央集権化するものすごい発明なのだ(2438)

・一般の人々の何万台ものコンピューター上で動くこのシステム自体が、コインを保証しているのだ。ビットコイン支持者のお気に入りの言い回しを使うなら、ビットコインは政府ではなく数学を信じているのだ(2449)

ブロックチェーンによる貨幣の民主化


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ブロックチェーンは政府が発行する貨幣とは別に信用創出された「民主的な貨幣」を産み出すポテンシャルがある。画像は以下から引用
経済産業省「ブロックチェーン技術を利用したサービスに関する国内外動向調査」

・ブロックチェーンのテクノロジーを、お金を超えて汎用の信用メカニズムとして使えないかと夢を抱くスタートアップやベンチャー投資家は多い(2449)

・ブロックチェーンのイノベーションによって不特定多数の間で非常に高い信頼性を確保できるようになれば、さらに制度や産業の分散化が進むだろう(2462)

ブロックチェーンの重要な側面は、それが公的な共有地の性格を持つことだ(2462)

・誰もが所有するということは、誰も所有していないことに等しい。それこそ、公共財産やコモンズの意味するところだ(2462)

・(公共財のひとつである)世界中にある道路は、どのように使おうが、ほとんど自分が所有しているかのように使える。それを管理する責任もないので、所有しているよりずっといい(2462)

・分散化したウェブやインターネットは、いまでは公共のコモンズの中心にある。ウェブのサービスはまるで自分が所有しているように使えるが、それを管理する手間はほとんど要らない...世の中が分散化すればするほど、アクセスはより重要になっていく(2462-2473)

次回の記事は、「プラットフォームの相乗効果」のインデックスをまとめます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「ACCESSING」インデックス ⑤ アイデア その2 リアルタイムのオンデマンド

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』第5章「ACCESSING」のインデックスのうち、「リアルタイムのオンデマンド」というアイデアをまとめます。

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「花のUber」とも言えるBloomThatアプリの解説画面。アプリから花を選んで届けて欲しい場所と時間を入力すれば花が届く。

インデックスの末尾の番号はKindle版の位置番号を意味し、強調箇所はブログ作者によるものです。

リアルタイムのオンデマンド


製品からサービスへ


・アクセスすることは、新しいものをほぼリアルタイムで届けることにもつながる。リアルタイムで動いていなければ、もはや見向きもされない(2309)

プロダクトを作るよりもサービサイズした方が、もっといろいろな方法が生まれる(2330)

・運輸をサービスとして捉え直す方法には、それこそ無限のバリエーションがある。ウーバーはその一例に過ぎない(2330)

・こうしたスタートアップ企業は、非効率なものをいままでにないやり方で利用しようとする(2352)

・分散型ビジネスは、参入コストが低く始めるのがとても簡単だ。もしこうした革新的なビジネスモデルが成功するのなら、大きな会社がそれを取り入れてしまうはずだ(2364)

・いまではほとんど誰もがポケットにスーパーコンピューターを入れていて、まるで新しい経済原理が働いている。スマートにつながれば、アマチュアの一群が、平均的なプロ一人の能力と互角になる。スマートにつながれば、既存のプロダクトの利点をそこからアンバンドルして、思いもよらない楽しいやり方でリミックスできる。スマートにつながれば、プロダクトは溶けてサービスと融合し、常時アクセス可能になる(2364)

所有からリアルタイム・レンタルへ


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映画『トランスフォーマー』の撮影では戦闘機F22が時給25,000ドルでレンタルされた。画像はF22と戦うスターストリーム

アクセスすることはレンタルすることと大して変わらない(2376)

・より多くのモノが発明され製造されていくと、それを使える1日の時間は変わらないままなので、一つのプロダクト当たりにかける時間はどんどん短くなる。つまり現代生活の長期的なトレンドとしては、ほとんどのプロダクトやサービスが短期利用になるのだ。そうしたプロダクトやサービスは、レンタルやシェアの対象になっていく(2383)

・物理的なモノのレンタルビジネスを成長させるには、貸し手は新しい船やバッグを買い続けないといけない(2383)

・形のないもののシェアはいくらでも拡張できる。個々の借り手の満足度を下げずに大規模に共有できることで、大きな変化が起きるのだ。利用コストは劇的に下がる(同じものを一人ではなく100万人がシェアするから)(2396)

同じものをリアルタイムでレンタルできたりリースできたりライセンスが得られたりシェアできたりするなら、所有する必要がどこにあるだろう?(2396)

・コミュニケーション・テクノロジーにはすべてをオンデマンドで動かそうとする力が働いている。そしてオンデマンドには、所有よりもアクセスへと向かう力が働いているのだ(2396)


次回の記事は、「分散化」のインデックスをまとめます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「ACCESSING」インデックス ④ アイデア その1 非物質化

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』第5章「ACCESSING」のインデックスのうち、「非物質化」というアイデアをまとめます。

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TEDでプレゼンするニコラス・ネグロポンデ。彼は著書『ビーイング・デジタル』でインターネット普及以降のデジタル世界を予見した。

インデックスの末尾の番号はKindle版の位置番号を意味し、強調箇所はブログ作者によるものです。

所有からアクセスへ


・所有することは昔ほど重要ではなくなっている。その一方でアクセスすることは、かつてないほど重要になってきている(2205)

例えばあなたが世界最大のレンタル店の中に住んでいたとしよう。その場合、何も所有する必要はないだろう(2205)

・高度に進んだテクノロジーのおかげで、こうした魔法のようなレンタル店が実現する。それこそ、インターネットとウェブとスマートフォンの結び付いた世界だ(2205)

・アクセスへと向かい、所有から離れていくこうした長期的な動きを加速させる、五つのテクノロジーのトレンドがある(2218)

非物質化


アトムからビットへ


・過去30年のトレンドは、より良いものをより少ない材料で作ることだった(2213)。

・材料が20%に減ることでより多くのメリットが生まれた。それが非物質化と呼ばれる動きだ(2225)

・単位GDP当たりに必要な物質の量は過去150年下がり続け、過去20年間に特にその傾向は加速している(2231)

・デジタルテクノロジーは、製品からサービスへの移行を促すことで非物質化を加速する。サービスはそもそも流動的なので、物質に縛られる必要がないのだ(2242)

・ビットが吹き込まれた物質的な商品が、まるで手に触れられないサービスのように振る舞いだす。名詞は動詞へと変容する(2242)

・シリコンバレーではこれ(製品からサービスへの移行)を、「ソフトウェアがすべてを食べつくす」という言い方をする(2242)
Marc Andreessen, "Why Software Is Eating the World"

・自動車の鉄鋼の量は減っていき、その役割を軽量のシリコンに譲っている。現在の自動車はまるで車輪の付いたコンピューターだ(2253)

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メルセデス・ベンツが2015年のCESで発表した自動運転車「F 015」の車内の様子

・私は2025年までには、高級な自動運転車のネット接続速度は、家庭のそれを上回ると予想する(2253)

万物のサービス化


・プロダクトは所有を促すものだが、サービスは所有する気をくじく──というのも所有という特権に伴う排他性、コントロール、責任といった足かせがサービスにはないからだ(2265)

あるサービスにアクセスすることは、その顧客にとって物を買ったとき以上に深く関わりを持つことになる(2265)

・長く加入すればするほど、そのサービスがあなたのことをよく知るようになり、そうなるとまた最初からやり直すのがさらに億劫になり、ますます離れ難くなるのだ(2277)

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アルビン・トフラー。彼は2016年6月27日、ロサンゼルスにある自宅で死去した。

・アクセス方式のおかげで消費者が製作者により近づき、あるいは消費者がますます製作者のように行動するようになって、1980年に未来学者のアルビン・トフラーが命名した「プロシューマー」になっていく(2277)
アルビン・トフラー『第三の波』

・スタンドアロンの製品が「サービス化」された最初の例がソフトウェアだ(2285)

・もうすぐ、食品をサービサイズ(FaS)しようと試行錯誤するスタートアップが何百と出てくる。そのどれもが、食品を購入するのではなく、食品へのサブスクリプションを提供するものだ(2296)

・他にも新しいサービスの可能性として、家具のサービサイズ、健康のサービサイズ、住まいのサービサイズ、休暇のサービサイズ、学校のサービサイズといったものが挙げられる(2296-2309)

次回の記事は、アイデアのうち「リアルタイムのオンデマンド」インデックスをまとめます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「ACCESSING」インデックス ③ 企業とビジネス その2 ブロックチェーンほか

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』第5章「ACCESSING」のインデックスのうち、企業とビジネス、とくにブロックチェーン、プラットフォーム、クラウド・ビジネスをまとめます。

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ビットコインをマイニングするために揃えられた大量のPCを格納する倉庫

インデックスの末尾の番号はKindle版の位置番号を意味し、強調箇所はブログ作者によるものです。

企業とビジネス


ブロックチェーン


・ビットコインは完全に分散化され、中央銀行が正確さを保証したり法的措置や規制をかけたりする必要がない通貨だ。2009年に始まって以来すでに30億ドルが流通し、10万の商店が支払いを認めている(2432)
Bitcoin chart
Wouter Vonk, "Bitcoin and BitPay in 2014"

・このオープンな分散型のデータベースでは、すべてのビットコインの新しい取引の記録を毎時6回更新し、新たな取引が正当なものとして台帳に記載される前に、複数の他の所有者によって数学的に確認が行われなければならない(2438)
Colin Dean, "How Many Bitcoin Are Mined Per Day?"

エコシステムとしてのプラットフォーム


・相互依存するプロダクトやサービスから派生する強固なエコシステムを実現して成功している新規参入企業としては、ウーバー、アリババ、エアビーアンドビー、ペイパル、スクエア、ウィーチャット、アンドロイド[Android]などがある(2509)

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Arduino

・変更したりコントロールしたりする権利は、リナックスのOSやハードウェア基盤のアルドゥイーノ[Arduino]といったオープンソースのプラットフォームやツールには存在していて、それが大きな魅力にもなっている(2521)
Arduino

クラウド・ビジネス


・自分のものがどこにあるか、そもそもそれは自分のものなのかという曖昧さを体現する格好の例が、グーグルの文書だ(2556)

・それはクラウド上にあるので、将来的にはその文書に対して、グーグルが簡単にクラウドベースのAIを適用できるようになる。自動的に綴りや文法の間違いを正すばかりか、「ナレッジ・ベース・トラスト」と呼ばれる新しい校閲システムで文書の事実関係をチェックする(2569)
Hal Hodson, "Google Wants to Rank Websites Based on Facts Not Links"

・クラウドはいまのところ、ほとんどが商業的なものだ。オラクル・クラウド、IBMのスマートクラウド、アマゾンのエラスティック・コンピュート・クラウドなどがある(2593)
Oracle Cloud
IBM SmartCloud Notes
Amazon Elastic Compute Cloud

次回の記事は、アイデアのうちACCESSINGを押し進める非物質化のインデックスをまとめます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「ACCESSING」インデックス ② 企業とビジネス その1 リアルタイム・オンデマンド・サービスほか

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』第5章「ACCESSING」のインデックスのうち、企業とビジネス、とくにサービス業化する小売業とリアルタイム・オンデマンド・ビジネスをまとめます。

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Airbnb日本サイトで紹介されている和室風民泊

インデックスの末尾の番号はKindle版の位置番号を意味し、強調箇所はブログ作者によるものです。

企業とビジネス


サービス業化する小売り業


・ネットフリックスは世界最大の映像提供会社だが、映画を所有することなく観客にそれを見せている。スポティファイは最大の音楽ストリーミング会社だが、音楽は何も所有していないのに、どんな曲でも聴かせてくれる。アマゾンのキンドル・アンリミテッドは80万冊の本が読み放題だが、本は所有していないし、プレイステーション・ナウはゲームを購入しなくても遊べる(2201)

・あなたはフォトショップやインデザイン、プレミアなどのサービスを─そして自動的なアップデートを─単体あるいは一括で購入する(2285)
Subscription Products Boost Adobe Fiscal 2 Q Results

・ここ数年間にホテルのサービサイズ(エアビーアンドビー)、ツールのサービサイズ(テックショップ[TechShop])、衣服のサービサイズ(スティッチ・フィックス[StitchFix]やボンブフェル[Bombfell])、オモチャのサービサイズ(ナード・ブロック[NerdBlock]やスパークボックス・トイズ[SparkboxToys])が起こった(2298)。
Airbnb
Techshop
Stitch Fix
Bombfell
Nerd Block
Sparkbox Toys

リアルタイム・オンデマンド・サービスの勃興


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Uberジャパンが始めたフードデリバリーサービス「UBER EATS」

・ウーバーはオンデマンド型のタクシーサービスだ(2310)

・過去数年で何千もの起業家が、「Xのウーバー」になるべく資金を集めようとベンチャーキャピタルを漁り始めた。ここでXとは顧客が待っているどんな業界でも当てはまる

・例としては、花のウーバーが三つ(フローリストナウ[FloristNow]、プロフラワーズ[ProFlowers]、ブルームザット[BloomThat])、クリーニングのウーバーが三つ、芝刈りのウーバーが二つ(モウドゥー[Mowdo]、ロウンリー[Lawnly])、技術サポートのウーバー(ギーカトゥー[Geekatoo])、往診のウーバー、合法マリファナ配達のウーバーが三つ(イーズ[Eaze]、カナリー[Canary]、ミドー[Meadow])、その他にも100ほどある(2320)
FloristNow
ProFlowers
BloomThat
Jessica Pressler, "Let' s, Like, Demolish Laundry"
Mowdo
Lawnly
Geekatoo
Jennifer Jolly, "An Uber for Doctor House Calls"
Eaze
Canary
Meadow

・この分野にはアマゾンも進出しており(アマゾン・ホーム・サービス[AmazonHomeServices])、家の掃除から機器の設置、ヤギに芝生の雑草を食べさせることまで幅広くホームサービスを行なうために、いろいろいろなプロを取り揃えている(2330)
Amazon Home Services

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DMM.comが開始予定の家事代行サービス「DMM Okan」。ネーミングが話題を呼んだ。

・運輸を例にとってみよう。あなたがA地点からB地点に行くときどうするだろう?いまでは、以下の八つの方法が選べる...

5.誰かから車を借りて自分で運転する(リレーライズ[RelayRides])...
7.誰かにお金を払って相乗りして自分の目的地まで行く(リフト・ライン[LyftLine])。
8.誰かにお金を払って相乗りして決まった目的地まで行く(ブラブラカー[BlaBlaCar])(2342)

RelayRides(2016年11月時点では「turo」に社名変更)
Alex Konrad,"With $47 Million And A New Name, Car-Sharing Startup RelayRides Seeks Rebirth"
Lyft Line
BlaBlaCar

・シャドル[Shuddle]では学校帰りの子どもなど、誰か他の人をピックアップしてくれるので、子ども用ウーバーとも呼ばれている(2352)
SherpaShare

・サイイドカーはウーバーに似ているが、逆オークション方式を取っている点だけが違う。あなたは払いたい金額を提示し、運転手が競って勝った人が迎えに来る(2352)

・シェルパシェア[SherpaShare]のように乗客ではなく運転手を対象にした会社が何十もできており、運転手がこうした複数のサービスを使い分けたり、ルートを最適化できるようにしている(2352)
SherpaShare

・宅配では、フリーランスのネットワークを使って家庭に小包を届けるもの(フェデックスのウーバー版)。デザインでは、クラウドに登録したデザイナーに作品を出してもらい優勝者に支払うもの(クラウドスプリング[crowdSPRING])。ヘルスケアでは、インスリンポンプを共有するための組み合わせサービス。不動産業では、車庫を倉庫として貸すものや、オフィスの使っていないスペースをスタートアップ向けに貸すもの(ウィーワーク[WeWork])などがある(2352-2364)
crowdSPRING
WeWork

20161125_accessing_8.png  
日本のファッション・レンタルサービスairCloset。2015年Good Design賞受賞。

・バッグはその日の服装や季節のファッションに合わせなくてはならず、おしゃれなバッグを選ぼうと思ったらすぐに費用が跳ね上がるので、レンタルビジネスはかなりの規模に成長した(2376)
Emily Hamlin Smith, "Where to Rent Designer Handbags, Clothes, Accessories and More"

次回の記事は、ブロックチェーン、プラットフォームビジネス、クラウドサービスに関するインデックスを掲載します。

『〈インターネット〉の次に来るもの』「ACCESSING」インデックス ① エピソードとデータ引用

今回の記事は、『〈インターネット〉の次に来るもの』の第5章に当たる「ACCESIING」のインデックスのうち、エピソードとデータ引用を掲載します。

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自動車設計メーカーEDAGがジェネラティブ・デザインの手法を使って設計したコンセプト・カーのシャーシ。軽量化のため骨のような構造をしている。

「ACCESSING」を第4章の「SCREENING」より先にまとめるのは、ブロックチェーンへの言及を知りたかったブログ作者の関心があったからです。また、今後インデックスは、エピソードとデータ引用からまとめ、未来像が最後の記事になるようにします。未来像の記事がブログトップになる時間を長くするためです。

なお、インデックスの末尾の番号はKIndle版の位置番号を意味し、強調箇所はブログ作者によるものです。

エピソード


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ジェフ・ベゾス

・アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスが2007年に初めてキンドルの端末を紹介したとき、それはプロダクトではないと主張した。そうではなく、読むものへのアクセスを売るサービスだと言うのだ(2253-2265)

・私の友人夫婦が、十代の娘に約束を破ったお仕置きをしなければならなくなった。彼らは彼女の携帯電話を没収した。すると彼女は気分が悪くなって吐いたので、友人夫婦はびっくりした。彼女はまるで、自分の体が切断されたように感じたのだ。ある意味、彼女は実際にそうだったのだ(2587)

・私の安定しているマックでさえ、月に一度はフリーズしたり、再起動したりしないとならない。しかしグーグルのクラウド型プラットフォームは、2014年には14分しか止まらなかった。それが扱っている巨大な情報流通の量からすれば、ほとんど無視できるほどの時間だ(2593)
Brandon Butler, "Which Cloud Providers Had the Best Uptime Last Year?"

・脱中央集権化されたクラウドが機能した一例は、2014年の香港で起きた…まずは、電話にファイアチャット[FireChat]という小さなアプリを入れた。これを入れた電話同士は、中継局を介さずにWiFiの無線で直接交信できる。もっと画期的だったのは、どちらの電話からでも、ファイアチャットを入れている第三者に転送できることだった。(2626)
Noam Cohen, "Hong Kong Protests Propel FireChat Phone-to-Phone App"

記事・書籍・データの引用


・テッククランチ誌の記者が最近、「世界最大のタクシー会社ウーバーは車を1台も持っていない。フェイスブックは世界で最も人気のあるメディアの所有者だが、コンテンツは一つも作っていない。アリババは最も市場価格の高い小売業だが、倉庫は持っていない。エアビーアンドビー[Airbnb]は世界最大の宿泊施設提供会社だが、不動産は何も持っていない。なかなか興味深いことが起きている」と書いていた(2198)
Tom Goodwin, "The Battle Is for the Customer Interface"

非物質化の事例


・(モノのアクセス可能性を促進する非物質化の)古典的な事例としては缶ビールがある。その基本的な形やサイズや機能は過去80年間変わっていない。

1950年にはビールの缶は錫メッキした鉄製で73グラムの重さだった。
Chaz Miller, "Steel Cans, Waste 360"


20161125_accessing_2.jpg
歴代のバドワイザーの缶デザイン。昔のモノは食料品の缶詰のように無骨に見える。

・1972年にはアルミ製のもっと軽くて薄く見栄えの良い缶ができて、重さは21グラムまで減った。さらに手の込んだ畳み込みやカーブの工夫によって原材料を減らし、現在では重さは13グラムまで落ちて、初期の重さの5分の1となってる(2215-2228)。
"Study Finds Aluminum Cans the Sustainable Package of Choice"

・1970年代と比べて、自動車は平均で25%軽くなっている(2228)
Ronald Bailey, "Dematerializing the Economy"

・1840年にはアメリカのGDPの単位当たりに必要な物質は4キロだった。それが1930年には1キロになった。
Sylvia Gierlinger and Fridolin Krausmann, "The Physical Economy of the United States of America"

・最近の投入キロ当たりのGDPの価値は、1977年の1・64ドルから2000年には3・58ドルになり、過去23年間で非物質化は倍加したことになる(2231)
Ronald Bailey, "Dematerializing the Economy"

次回の記事では、企業とビジネスのうちサービス業化する小売業とリアルタイム・インデマンド・サービスについてまとめます。


プロフィール

吉本幸記

Author:吉本幸記
元エンジニアのフリーライター。テクノロジー系の記事を執筆している。アートにも関心がある。美術検定3級取得

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