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映画「ドクター・ストレンジ」はいかにして「インセプション」を超えたか?

今回の記事は、昨日鑑賞した映画「ドクター・ストレンジ」のビジュアル・コンセプトに関するものです。

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映画「ドクター・ストレンジ」の映像表現上の最大の見せ場は、トレーラー動画でも引用されているニューヨークの街並が映画「インセプション」ばりに折れ曲がるシーンなのは明白です。

海外メディアIndieWireの記事では、「ドクター・ストレンジ」の視覚効果スタッフにインタビューして、同映画のビジュアル・コンセプトの起源について聞き出しています。そのインタビューから、同映画の画作りに影響を与えたものを3つ紹介します。

「ドクター・ストレンジ」を彩る3つのビジュアル・コンセプト


万華鏡


同映画の視覚効果スタッフは、「インセプション」で有名な街が折れ曲がるシーンに影響を受けていることを素直に認めています。同時に早くから「インセプション」を超えることを決意していました。

映画のなかでは、万華鏡をのぞいた時に見られるような画面全体が屈折したようなシーンがいくつも描かれており、ひとつのビジュアルテーマとなっています。視覚効果スタッフは、その万華鏡のイメージをニューヨークの街並全てに反映させて、あの有名なシーンを作り出しました。

万華鏡に着想された抽象的な動画は、YouTubeを探すと多数見つかります。以下にあの有名なシーンを彷彿させるアブストラクトな動画を引用します。


Monument Valley


万華鏡のイメージのほかに、あの有名なシーンを強烈なものとしている特徴に「重力回転」とでも言うべきものがあります。ふつう重力は地面に向かって働く引力ですが、例のシーンでは上下左右に「落ちる」のです(似たようなシーンはマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」第六部のラストバトルでもありました)。

この「重力回転」は、実はiOSアプリ「Monument Valley」から着想したとインタビューで答えています。秀逸なビジュアルデザインのパズルゲームである同アプリでは、確かに床がルービックキューブのように回転して、頻繁に「重力回転」が起きています。


フラクタル


万華鏡のイメージと多少重なりますが、同映画のもうひとつのビジュアルテーマに「フラクタル」があります。

「フラクタル」とは似たようなカタチが何度も繰り返し現れる図形パターンのことで、ギザギザしたリアス式海岸がその典型例として知られています。

同映画トレーラーではフラクタルなイメージは登場しないのですが、実際に映画を鑑賞すると、フラクタル図形のなかでも特に有名な「マンデルブロ集合」に着想されたシーンがあります。

同映画のもっともフラクタルなシーンを連想させる360°動画がYouTubeにあったので、引用します。


コラボVRアートもある


ちなみに、「ドクター・ストレンジ」を制作したマーベル・スタジオは、同映画のプロモーションとして、VRアートツールTilt Brushを使うVRアーティストとコラボした360°動画も発表しています。

そんなVRアート作品のひとつである「重力回転」したニューヨークをTilt Brushで描いた360°動画を、以下に引用します。


マーベル映画が新次元に向かう扉を開いた「ドクター・ストレンジ」


「ドクター・ストレンジ」は、マーベル映画に超科学と魔法が融合した斬新な世界観をもたらしたと言ってよいでしょう。魔法的な世界観のマーベル映画には「マイティ・ソー」シリーズがありますが、主人公ソーが基本殴り合うだけのマッチョなのに対して、実際に呪文を繰り出すドクター・ストレンジの方がよりスタイリッシュに魔法を体現しているように見えます。

『〈インターネット〉の次に来るもの』の「SCREENING」インデックスは、次回以降の記事でまとめてアップします。

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プロフィール

吉本幸記

Author:吉本幸記
元エンジニアのフリーライター。テクノロジー系の記事を執筆している。アートにも関心がある。美術検定3級取得

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